2019年10月の消費増税を懸念する声もあるが、果たして本当に引き上げるのか。アベノミクスや日銀の異次元金融緩和と政策を一致させるなら、本来やるべきは増税ではなく減税であり、私は増税実施は五分五分と見ている。
消費増税に踏み切らなければ株価には追い風が続き、仮に増税に踏み切った場合でもそれだけ景気がいい証拠ともいえるが、いずれにしろ、その後の株価を左右するのは、国内要因よりもやはり米国の動向だろう。
米国株が史上最高値を更新し続ける中、日本株が2~3年遅れで過去最高値を更新したとしても何らおかしくはない。2020年の東京五輪を控えた高揚感も手伝って2019~2020年にかけては、大相場が期待される。
【プロフィール】ふじい・ひでとし/1965年生まれ。日興証券、フィスコを経て現職。日本株全般について鋭い分析をし、個人投資家向けに各種リポートの作成、販売を行なう。
※週刊ポスト2017年11月24日号