トレンド

保湿薬ヒルドイド 美容使用横行で保険適用外提言、患者は不安も

本当にヒルドイドを必要としている患者も全額自己負担になる可能性が

 ピンク色のかわいらしいパッケージが印象的な保湿剤・ヒルドイド。「我々は、人類の健康に対して、質の高い貢献を行うことを使命とする」──これはヒルドイドを製造する企業の経営理念である。だが、作り手側の思いとは裏腹に、この薬が人々の健康を害しかねない問題を生んでしまっている。

「もしヒルドイドが保険適用外になってしまったら、患者さんが全額負担になってしまいます。そうなれば、この薬を本当に必要とする患者さんに届かなくなってしまうことを憂慮しています」

 こう嘆くのは保湿剤「ヒルドイド」を製造する製薬会社・マルホ株式会社の広報担当者である。

 ヒルドイドは「アトピー性皮膚炎」や皮膚の表面の脂が減って乾燥が起きてしまう「皮脂欠乏症」といった重度の乾燥肌の人に処方されるクリームやローション状の保湿剤。月齢によって皮脂量の変化が大きく、肌が乾燥しやすい乳児にもよく処方される。

 そんな子供の肌の“強い味方”となっているヒルドイドをめぐって、大きな社会問題が起こっている。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。