11月10日からの下落基調に驚いた人もいただろう。日経平均株価は11月7日にバブル以来26年ぶりの最高値を更新した後、9日には2万3000円を突破。しかし翌10日からは1日300円ほどの乱高下を繰り返した。
多くの投資家はこれを調整局面と見て再上昇を見据えているが、これまでの上げ一辺倒が止まったことで、人々の頭の中で「下落」の二文字が頭を過ぎったのもまた事実だ。グローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博氏が語る。
「株式相場に100%はありません。あらゆるアクシデントを想定しながら、損失を出さないように準備することが肝要です。言い換えれば、いつか来るかもしれない『暴落』に備えるということです」
投資で資産を殖やすなら、「売り時」を見逃さないことが重要だ。いつ売ればいいのかのサインは、あらゆるところにある。私たちが普段見ている指標を違う角度から見れば、相場の“別の顔”がわかることがある。また知られざる外的要因に気づけば暴落リスクを軽減できることもある。