「消費税10%」が既定路線となった今、庶民は対策が求められている。ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子氏が、「今から考えておくべき家電の購入タイミング」をアドバイスする。
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2019年10月、消費税率が10%に引き上げられる予定です。前回記事(消費税10%へ──住宅購入、リフォームで備えておくべきことは?)では住宅購入やリフォームで備えておくべき対策をお伝えしましたが、今回は「家電の購入」という視点で考えていきたいと思います。
すべての買い物に共通する基本的な考え方としては、「購入予定があって値崩れしにくい商品は『税率8%』のうちに買っておくとよい」ということです。必要のないものまで買ってしまえば支出は増えますし、値崩れする商品を先に買っても消費税の増税分より値段が下がってしまう可能性もあるからです。
白物家電は買い
家電に関しては、一般に値段が安定している白物家電は「買い」で、値動きが変動しやすい黒物家電は「待ち」です。白物家電とは冷蔵庫、洗濯機などの家庭用電気機器のことで、黒物家電とはテレビやレコーダー、デジタルカメラなど娯楽系の家電を指します。白物家電は生活をする上で欠かせませんし、値段が大きく崩れることも少ないからです。
では白物家電はいつ買えばよいのでしょうか。冷蔵庫は秋に新商品が出る場合が多く、しばらくした年末ごろから値段が下がり始めるのが一般的なパターンです。さらに、ひとつ古い型の商品をアウトレット店やインターネットで探せば安価な金額で手に入れることができます。
私も2015年4月に消費税が上がる前、2014年12月に冷蔵庫を買い換えました。大型の冷蔵庫を9万円台で買ったのですが、現在も同程度の冷蔵庫の底値は同額程度だなと感じています。つまり、冷蔵庫は値段が下がりにくいということです。