なんとも魅力的な投資制度が2018年1月からスタートする。「積立で買う投資信託」に特化した投資制度「つみたてNISA」だ。すでに始まっているNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)と同様、運用で得た利益には税金(約20%)がかからず、利益を丸ごと受け取れる。
つみたてNISAは、証券会社や銀行など各金融機関が窓口となり、現在、すでに予約受け付け中だ。
「ただし、取り扱う商品は、金融機関によって違いがあるから注意が必要です」とは、4500本以上の投資信託商品のデータを分析・評価する「投信の窓口」菊田実香子さんだ。
「11月8日現在、つみたてNISAには117本の商品が登録されています。最も多く取り扱うのはネット証券で、逆に商品数が少ないのは銀行です。買いたい商品が決まっている場合は、申し込む金融機関に取り扱いがあるか、事前に確認しましょう」(菊田さん)
投資信託といえば手数料がかかるが、つみたてNISAでは、どれくらいかかるのだろうか。
「投資信託の手数料は、購入時手数料と信託報酬の2種類。つみたてNISAでは、購入時手数料はすべて無料です。信託報酬は商品ごとに決まっており、同じ商品であれば、どの金融機関でもコストは一緒です」(菊田さん)