つみたてNISAに限っては、金融機関でコストに差がない。ネットが苦手、あるいはひとりで管理する自信がないという人は、投資のプロの相談機能がある店舗型の証券会社がおすすめだ。
運用中の資産状況の報告や、目標に合わせた商品の選び方の相談が無料ででき、売却したい場合も、電話一本ですむのは、ネット証券にはないメリットだ。
口座を開設する
金融機関を決めたら、口座を開設する。店舗のある証券会社や銀行・信用金庫は窓口で依頼すればOK。ネット証券の場合は、下記の「流れ」を参照。
【口座開設までの流れ(ネットの場合)】
【1】証券会社のウェブサイトにアクセスし、必要事項を記入
【2】本人確認書類、マイナンバーカードの写しを提出
【3】証券口座開設後、つみたてNISA口座申し込み資料を請求
【4】必要事項を記入し、住民票の原本、本人確認書類、マイナンバーカードの写しを提出
【5】審査後、問題がなければ口座開設
【6】投資資金を入金する
気をつけたいのは、つみたてNISAの口座は1人1つしか持てないこと。通常のNISA口座をすでに持っていて、つみたてNISAを新たに始める場合は、どうしたらいいのか。
「これまでのNISA口座を解約し、新たにつみたてNISA用口座を開設する必要はなく、そのまま使えます。新規に投資することはできませんが、保有中の株が値上がりした場合の運用益や、配当金などは、これまで同様に非課税で受け取れます」(マネーコンサルタントの頼藤太希さん)
NISA口座を所有中で、つみたてNISAに切り替えようとしている人は、慌てて解約しないこと。
●取材・文/大上ミカ
※女性セブン2017年12月14日号