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パワースポット巡りで人生が変化した40代女性のジレンマ

パワースポット巡りのきっかけは東京大神宮だったという

 人間誰しも息抜きは必ず必要。しかしゴルフ、カメラ、車、スキー……人気がある趣味は、どれもお金がかかるものばかりだ。何とかお金をかけずに余暇を楽しく過ごす方法はないものだろうか。都内在住の40代の女性・Tさんの趣味は「パワースポット巡り」だ。パワースポットは近年メディアでも取り上げられることの多いが、Tさんはこの趣味で自分の人生が大いに広がったという。

 Tさんがパワースポットを回るようになったのは2008年のこと。女子校出身の彼女は、高校を卒業した後も、別々の道を歩んだ高校時代の仲良し4人組でいつも旅行に行ったり食事をしたりしていたが、2008年前後にTさん以外の3人が一気に結婚してしまった。3人とも結婚当初は“変わらぬ仲”を誓っていたが、やはり夫がいる身と独り身では生活スタイルが異なり、自然と関係は疎遠に。そんな時、雑誌で「東京大神宮が結婚祈願の女性の聖地化している」という記事を読み、東京大神宮(千代田区)を訪ねたのが、この趣味にハマったきっかけだったという。Tさんがいう。

「東京大神宮は、10年以上勤めていた会社から歩いて5分ぐらいの場所だったのですが、1度も行ったことがありませんでした。そもそも私がそのあたりで働いていた1990年代後半には、東京大神宮がパワースポットであるという認識は誰もなかったと思います。

 けれども実際に訪れて、手を合わせて良縁を願い、お守りを買い、おみくじを引き、という一連の作業をやってみると、彼氏ができたわけでもないのに、すごく達成感がありました。それ以来、週末に都内近郊のパワースポットと呼ばれる場所を1つずつ回るようになりました」

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