旅行や帰省で宿泊施設が混み合う時期が近付いてきた。かつてなら、ホテルや旅館に1軒1軒電話をかけ、空室状況を確認しなくてはいけなかったが、今や宿泊サイトで空室の有無のみならず、「部屋の広さ」「和室・洋室」「禁煙・喫煙」など、あらゆる条件で部屋を探すことができる。一方宿泊サイトでは、「安い順」「人気順」「部屋が広い順」「評価が高い順」など、条件によって表示順を変えることもできるが、いくつか注意点がある。
多くの人にとって値段は重要な要素だろうが、「安い順」で検索すると、しばしば「1円」「108円」など、極めて安い価格のものがヒットする。しかしこれらはまず間違いなく、「70歳以上で誕生日の方」「50歳以上で誕生日の方」など、“年齢縛り”“誕生日縛り”があるものばかりだ。
こうしたサービスは、「安い順」で検索する人が多いことに目を付け、ごくごく一部の人を対象に法外な安い値段を付けることで、ホテル名が「安い順」で最上位に表示されることを狙ったものだろう。そのホテルの価格帯が必ずしも安いとは限らないので、価格で選びたい人は気を付けたい。
上述のような“縛り”がない施設でも、「安い順」で検索した時に限りなく上位に表示されたものを予約する際には注意が必要だ。掲載されている宿の中には、カプセルホテルやドミトリー(相部屋)が含まれている場合がある。そういった宿は、値段は魅力的だが、貴重品の管理やいびき問題など、デメリットも存在する。個室を希望する人は要注意だ。