次に、行動目標だが、4つの重要任務があるとしている。
(1)人工知能関連の重点製品の市場規模を拡大させる。ネットワーク自動車技術の水準を大幅に引き上げ、ロボットによるサービスの応用分野の規模を拡大し、無人飛行機などの製品がグローバルな競争力を持てるようにし、医療映像補助診断システムなど臨床応用技術を高め、図形映像認識、音声認識、翻訳などの製品について国際的に進んだ水準に達するようにする。
(2)人工知能全体の核心となる基礎能力を増強する。センサー技術において、設計、OEM、パッケージング・テスティング技術が国際水準に達し、ニューラルネットワークチップが量産体制となり、重点領域で応用技術の規模が拡大し、オープンソースプラットフォームが産業を高速発展させる力を初歩的に持つようにする。
(3)製造業のインテリジェント化を深く進める。複雑環境の識別、機械による人的業務の代替など人工知能技術がカギとなる技術設備において集中的に応用が進み、生産のインテリジェント化、個性化・カスタマイゼーションの大規模化、予知保全など応用レベルを引き上げる。
(4)人工知能産業を支えるシステムを基本的に打ち立てる。一定規模で高品質なリポジトリ(システムの開発プロジェクトに関連するデータの一元的な貯蔵庫)を備え、標準テストデータセットを集積・開放し、人工知能標準システム、標準テスト評価システム、安全保障システムのフレームワークを初歩的に形成し、インテリジェントネットワーク基礎設備体系を徐々に作り上げ、産業発展環境を更に改善する。
また、育成すべき人工知能を利用した製品として、自動車、ロボット、無人機械、医療機器(映像補助診断システム)、画像映像による身分識別システム、自動音声応答装置、翻訳システム、インテリジェント家具の8分野を指定している。