日本人の胃袋を支える牛丼チェーン。そのなかでも、特に“カスタマイズ”が楽しめるのが松屋だ。
松屋のテーブルには、醤油、紅生姜、七味唐辛子、サラダ用のフレンチドレッシング、ごまドレッシング、定食用のポン酢だれ、バーベキューだれ、焼肉のタレ甘口(カルビソース)が設置されている。これらを自由に組み合わせることで、自分だけの味を楽しむこともできるのだ。外食チェーンに詳しいフリーライター・小浦大生氏が解説する。
「以前から、松屋でのカスタマイズはネットでも話題となっていました。特にネット上で広く知られているのが『岩倉スペシャル』というカスタムです。これはライターの岩倉隆史さんが考案した『牛めし』のアレンジメニューで、生卵に七味とカルビソースをたっぷり入れて混ぜたものを、牛めしにぶっかけて食べるというものです。一部では何年も前から定番となっています」
週3回以上は松屋に行くという、30代の男性会社員Tさんも、テーブルセットを使って様々なカスタマイズを楽しんでいるという。
「牛めしに紅生姜をたっぷり乗せて、七味唐辛子と少々のフレンチドレッシングとポン酢だれかけて食べるのが最近のお気に入りです。酸味がきいておいしいんですよ。そして、半分くらい食べたところでカルビソースをかけると、甘めに味が変わってこれまたおいしい。結果的にタレをたくさんかけるので、あらかじめ『つゆ抜き』でオーダーしておくのがおいしく食べるコツです」