2013年12月、東京銀座に1号店がオープンして以来、急速に全国でチェーン展開をしているステーキチェーン『いきなり!ステーキ』。2017年11月末の時点で170を超える店舗が営業している。外食チェーンに詳しいフリーライターの小浦大生氏はこう説明する。
「グラム量り売りの立ち食いステーキ店として誕生した『いきなり!ステーキ』は、『ペッパーランチ』を運営するペッパーフードサービスによる新業態。店舗数を増やすとともに認知度も急上昇し、メディアで取り上げられる機会も増え、客足も増え続けています。2018年には200店舗以上のオープンを目指しているとも言われており、その勢いは今後も続きそうです」
いきなり!ステーキの大きな特徴は、肉をグラム単位で販売する点。全店舗共通の定番メニューとしては「リブロースステーキ」が1gあたり6.9円(税抜き、以下同)で、300g以上からオーダー可能。店舗によっては取り扱いがない場合もあるが、「ヒレステーキ」であれば1gあたり9円で200gからオーダー可能となっている。
「お肉は最低でも1人前2000円程度で、さらにライス&スモールサラダセットが350円なので、定食などに比べたら決して安くはない。しかし、同じくペッパーフードサービスが運営するステーキチェーン『炭火ステーキくに』では同等の肉がおよそ倍の価格で提供されていることを考えれば、かなり安いと言えそう。最近では椅子がある店舗も多いですが、元々は立ち食いで回転率が高いということ、そして接客サービスも簡素化されているということで、価格を低く抑えられているというわけです」(小浦氏)