事態はそれだけでは済まない。都心不動産のバブル崩壊は、株価バブルの崩壊を引き起こすことになる。不動産バブル崩壊で損失を抱えてしまった投資家は、株を処分して穴埋めをするから、そうした売り圧力によって株価も暴落するのだ。
ただし、前回のバブル崩壊時と違って、不動産が高騰したのは東京などの大都市中心部だけで、地方の不動産はバブルを起こしていない。そのため、今回は株価への影響は比較的軽微で済むのではないだろうか。
とはいえ、都心不動産のバブル崩壊を引き金に、日経平均が2万円を大きく割って1万8000円程度まで急落する可能性は十分あると見ている。もちろん、短期的にはまだ上がる可能性はあるので、臨機応変に対応できる人は、そこで儲けを狙ってもいいだろう。しかし、そうでない人はこれからしばらく新たな投資を控えることをお勧めしたい。逆に、株価のバブル崩壊で大きく値下がりした時こそが、次の仕込みの絶好のチャンスとなるからだ。