実際に計算方法をお伝えしておきます。
昨年12月の日経平均株価の相場を振り返ると、2万3000円の壁が厚く、なかなか上抜けられませんでしたが、年が明けて上抜けてきました。
この2万3000円という価格は1989年につけた3万8957円から2008年の6994円まで、3万1963円下げた値幅に対する50%戻しの価格と概ね一致します。
そして50%戻しの価格を上抜けてきた、ということからフィボナッチ・リトレースメントの法則より、次の目標価格は上記3万1963円の値幅に対する、61.8%戻しの価格になると判断します。
実際に61.8%戻しの価格を計算してみると2万6000円台後半の価格になります。数字だけだとイメージが湧きにくいかもしれないので、ぜひご自身でも一度チャートを見ながら計算してみてください。
直近の日経平均株価は調整安が入り、下落する可能性もありますが、ガラガラ大きく下落する可能性は低いのではないでしょうか。そして大きな流れは目標価格2万6000円台に向けて上昇傾向にあると見ています。
フィボナッチの法則に従う日経平均株価
参考までにもう1つ、フィボナッチ・リトレースメントを使った、直近の日経平均株価の相場分析を紹介しておきます。
日経平均株価は1月9日に2万4071円まで上昇した後、1月10日の時点で2万3800円を下抜けて下落し、いったん反転しましたが、その後再度下落し、2万3626円をつけた後にまた反転しました。
実はこの一連の動きも、フィボナッチ・リトレースメントの法則で説明できます。