スターバックスやタリーズ、ドトールといったコーヒーチェーンが街なかに増えている一方で、喫茶室ルノアールのような“オールドスタイル”の喫茶店を愛好する人も少なくない。
都内近郊であれば、「喫茶室ルノアール」、「椿屋珈琲店」、「珈琲茶館 集」などといったオーソドックスなスタイルの喫茶店チェーンも多く、買い物客の休憩や、仕事の打ち合わせ、軽いランチや、仕事の合間の息抜きなどに利用されている。こういった喫茶店によく行くというのは40代の男性会社員Aさんだ。
「1日に取引先を数件回るとき、アポまでに1時間くらい空いてしまうこともよくあるんです。そういう時はルノアールなんかの喫茶店に入って、パソコンを開いて作業することが多いです。スタバやドトールと違って静かですし、電源やWi-Fiを完備している店も多いので、仕事をするには快適で仕事しやすいですね」
店舗によって価格は異なるが、ルノアールのブレンドコーヒーは560~580円程度。コーヒーチェーンよりは高い設定だ。
「ルノアールは机も椅子も大きめでゆったりしているし、ふかふかのソファー席もあって、とにかく居心地がいい。コーヒーだけでなく、この空間にもお金を払っているという感覚です。おしぼりも気持ちがいいし、時間が経つと温かいお茶をサービスで出してくれます。新聞もあって、長居することが前提となっているお店なので、コーヒー1杯580円でもまったく高いとは思わないです」(Aさん)