そうした大きな波が日本株にも本格的に押し寄せるのは間違いない。現在の日本株市場は日銀の異次元金融緩和がもたらした金融相場であるが、やがて業績相場入りするのは必至の情勢といえる。
まして輸出企業が多い日本株はこれまで為替の影響を受け、「円安なら株高」「円高なら株安」という傾向が続いてきたが、いまや企業の為替対応力が進んだこともあり、少々円高に振れようとも影響を受けにくくなっているのが実情だ。現在のところ円高が進んでいるものの、これはドル安であり、ユーロ円や人民元円は円高方向へは向かっていない。長期で見れば、日米金利差の拡大に伴って円安に向かう可能性もあり、この先、日本企業の業績は上がることはあっても下がることは考えにくい。そして好業績が素直に評価される業績相場入りすることで、さらなる株高が期待できるに違いない。
そうなれば今年中に日経平均が3万円というシナリオも現実味を帯びてくるだろう。もっといえば、米国株が史上最高値更新を続けるなか、日本株だけが過去最高値を更新できないというのも不思議な話である。2019年には過去最高値を超えて日経平均4万円になってもおかしくないと見ている。