今後の為替相場はどう動くのか。今回はカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、米ドル円相場について長期的な見通しを解説する。いったいどの水準まで動く可能性があるのか、その目標価格の水準についての考え方を紹介する。
* * *
世の中には為替相場に関する様々な予測が飛び交っています。例えば、「アメリカの金利が上昇することにより今後米ドル円相場は、1ドル=150円くらいまで上昇する可能性がある」といった見方もあり、様々な情報に翻弄されて結局何を信じて良いのか分からなくなっている方もいるかと思います。
そこで今回は「長期的に見て、今後米ドル円相場はどの水準まで上昇する可能性があるのか」、私の考えをお伝えさせてもらいます。
長期的に見て1つポイントになると考えているのは、『消費税の増税』です。今の経済状況が継続するならばおそらく2019年には消費税が増税されると想定されますが、過去に消費税が増税された年の米ドル円相場を振り返ると、消費税が増税された年は1ドル=15~18円程度円安ドル高に動く傾向が見て取れます。
その傾向から言って、消費税増税が実現すれば2019年に1ドル=120~125円くらいまで円安に動く可能性も私は想定しています。
米ドル円相場が1ドル=120~125円の水準まで上昇した場合、米ドル円相場に連動する傾向がある日経平均株価も4万円の水準まで上昇し、バブル期の史上最高値である3万8915円とダブルトップを形成することもあり得る話だと考えています。
もちろん、今お伝えしたことはあくまで過去の傾向をもとにした仮説のひとつです。私自身がトレードをする際に最終的によりどころとしているのはテクニカル分析です。