個人投資家のリスクマネーは引き続き健在であると思われるので、2018年もIPO市場の活況が続くと予想される。2018年のIPO件数は、当初、2017年よりやや増えて100程度が予想されている。その中にあって、ソフトバンクグループが傘下の携帯事業会社であるソフトバンクを秋頃に東証1部にIPOさせる方針を固めたと報じられている。しかも、資金調達額は過去最大規模の2兆円程度になる見込みだという。
それが正式決定となれば、少なくとも同じ時期、すなわち2018年秋頃にIPOを目指していた企業がソフトバンクの資金調達額を懸念して、IPO時期を先延ばしすることが考えられる。そのため、その影響もあって、2018年のIPO件数は結果的に2017年より減少する可能性もあると見ている。