2018年も多くの有力企業のIPO(新規上場)が予想されている。最大の目玉となるのは、ソフトバンクグループ傘下で携帯電話事業を手がけるソフトバンクで、資金調達額は2兆円程度と予想されている。では、その他にはどのような企業のIPOが有力視されているのか。投資情報サイト「IPOジャパン」編集長・西堀敬氏がIPO期待の有力企業を紹介する。
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まず、2018年の夏頃までにIPOが有力視される注目企業としては、マイナビ、ストライプインターナショナル、キュービーネットホールディングスが挙げられる。
マイナビは、就職・転職サイトや人材派遣・人材紹介事業を展開している。2017年9月期の売上高は1212億円、経常利益は205億円となっているので、おそらく東証1部への上場が予想される。有名タレントを起用したテレビCMにより知名度はすでに高く、2018年の大きな物色テーマのひとつである人材ビジネスを手がけていることからも、注目を集めそうだ。
ストライプインターナショナルは、カジュアル衣料大手で「アースミュージック&エコロジー」などを展開し、「第2のユニクロ」とも称される。「アースミュージック&エコロジー」ブランドは宮崎あおいや広瀬すずなどを起用したテレビCMで認知度は高く、上場となれば人気化が予想される。
すでに3月23日の上場が承認されているキュービーネットホールディングスは、10分1000円のヘアカット専門店「QBハウス」を日本だけでなく、海外でも展開している。その店舗数は、国内534店、海外119店に達している。