人間誰しも息抜きは必要。何とかお金をかけずに余暇を楽しく過ごす方法はないものだろうか。東京都に住む40代の男性・Tさんの趣味は、友達と遊びに行くことだ。「そんなことが趣味か?」と言うなかれ。お金もかからず、とても楽しい遊び方についてT氏が語る。
「きっかけは学生時代の悪友と、野球のデーゲームを見に横浜に行った時のことです。週末の午前中に待ち合わせて球場に着くと、入場券は見事に売り切れ。そのまま帰るのも腹立たしく、お酒を飲み始めるには早すぎるので、都心とは反対方面の電車に乗り、横須賀に行きました。そしてお昼ごはんを食べ、ぶらぶら散歩をして見つけた遊覧船に乗り、海を見ながらビールを飲み、疲れたらゲームセンターに入り、ショッピングモールをぶらつき、最後はお酒を飲んで帰ってきました。
次にそのメンバーと会った時、『あれは楽しかったよな!』という話になり、参加しなかった友人が『オレも行きたい!』と言ったため第2回目を決行。その後、成田、木更津、川越、小田原など、不定期で都心近郊の色々な街に遊びに行っています」
友達と遊べば楽しいのは当たり前だ。しかしTさんによれば、“どこかに足を運ぶ”ことが重要なのだという。
「大人になると、無目的に友達と会うケースは少なくなります。飲み、ゴルフ、麻雀、釣り、登山……必ず何か媒介するものがあると思いますが、私がやるのは、文字通り“遊びに行く”のです。ポイントは、日帰りで近くに行くこと。特急列車に乗ったり、ホテルを予約したりするとなると、参加をためらってしまうもの。その点、日帰り近郊旅なら、早起きが面倒なら途中で合流すれば良いですし、家族の了解も得やすいものです。