大学受験シーズンもそろそろ終盤戦。受験生の中には、合格の報を受け取り、一人暮らしする場所を探し始めた人もいるだろう。初めての一人暮らしに心が浮き立つのは分かるが、住む場所の当たりハズレは、学生生活の充実度に大きく影響するもの。併願する受験生も多いであろう上智大学や青山学院に合格した場合、どこに住むのが正解なのか? ライターの金子則男氏がオススメの街を紹介する。
【上智大学】
上智大学はキャンパスが都心のど真ん中(四谷)にあるため、大学の近くに住むのはなかなか難しいでしょう。ただ、四ツ谷駅はJR中央線、総武線、丸ノ内線、南北線が通っていて、交通の便は抜群なので、選択肢は多様です。
(1)東京メトロ丸ノ内線 中野新橋~方南町ないしは新中野以遠
東京の都心部をひらがなの「つ」のように走る丸ノ内線ですが、山手線の円の中を出て、中野坂上より先まで行けば、家賃は落ち着いてきます。方南町支線の中野新橋や終点の方南町、新中野、新高円寺などは駅前の商店街が充実していますし、家賃で選ぶなら南阿佐ヶ谷が最安で7.14万円(ライフルホームズ調べ。ワンルーム・1K・1DK。以下同)です。
(2)中野
ゆっくり座って行きたいなら総武線で7駅、急ぐなら中央特快で2駅と、いずれも1本なのが中野。駅前には飲み屋、飲食店、ファストフード、ラーメン屋など、一人暮らしにはぴったりなお店がいくらでもありますし、スーパーも充実。海外からもマニアが訪れるサブカルの殿堂・中野ブロードウェイもあり、4年間まったく退屈せずに過ごせるのが中野です。家賃は8.18万円と、やや高めですが、沼袋や野方方面まで範囲を広げれば、お手頃物件もあります。また、お隣の高円寺や阿佐ヶ谷、荻窪などもオススメです。
(3)三鷹・国分寺(中央特快の停車駅)
「23区内は家賃が高くてとてもとても」という方にオススメなのが、三鷹と国分寺です。地図で見ると、遠い感じがする三鷹や国分寺ですが、中央特快に乗れば、四ツ谷からの所要時間は三鷹が20数分、国分寺が30分前後です。両駅とも程よい賑やかさがあり、国分寺まで行けば家賃も5.97万円と、ぐっとお安くなります。