ビットコインなどの仮想通貨の取引について、FX(外国為替証拠金取引)トレーダーはどう捉えているのか。広い意味では同じ「通貨」の取引ではあるが、だからといってすべてのFXトレーダーが仮想通貨取引に大きなチャンスを感じているわけではないようだ。今回は、FXのカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、仮想通貨の現在について考察する。
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確定申告のシーズンです。株やFXのトレードをされている方は、利益でも損失でも必ず申告しておきましょう。たとえ少ない金額だとしても申告しておくべきです。
「たったこれだけの利益だから申告しなくても大丈夫だろう」なんて考えて放置しておくと、後から延滞税を支払わなければいけなくなります。また損失も、3年間の繰越控除が認められていて節税効果がありますので、面倒くさがらずに申告しておきましょう。
さて、税金と言えば昨年12月、国税庁によって「仮想通貨」にまつわる税金の計算方法が発表されましたが、仮想通貨は株やFXと比べて税金面で極めて不利になっています。
「仮想通貨の売却、仮想通貨による商品購入、仮想通貨同士の交換によって生まれた利益は雑所得に区分され、住民税と合わせて最大55%の税率が課される」とのことで、利益額によっては利益の半分以上を税金として支払わなければなりません。
損失の繰越も認められていないうえ、FXや株で得た損益と合算することもできません。