投資家といえば、日々の値動きに目を光らせ、安値で買って高値で売ることに執着するイメージが強い。しかし、その一方で「ほったらかし」で資産を増やしている人もいる。
投資信託に関するブログ「rennyの備忘録」が人気の兼業投資家のrenny氏だ。同氏は、自動で投信を積み立て購入していく方法を実践している。毎月一定額が銀行や証券会社の口座から引き落とされ、その投信を買い増していく。renny氏は14年前から始め、この1年で資産は22.44%増、14年間で元手を2倍に増やしているという。
「公共料金のように、毎月1回、自動で引き落とされているだけです。私が毎月定額(数千円~1万円程度)で買っているのは、ひふみ投信、結い2101、げんせん投信、スパークス・新・国際優良日本株ファンドなど国内の有望銘柄を対象とするアクティブファンドで、日経平均などの株価指数以上の利益を目指すものです。
ファンドマネージャーが独自の運用をしているもので、信託報酬などのコストが安いわけではなく、リスクもあります。でも、それぞれのセミナーや説明会などに参加して『こんな方に任せてみたい』と共感できるものを選んでいます。私のようにサラリーマンをしながら隠れた優良銘柄を見つけるのは限界があり、四六時中相場をチェックするわけにもいかない。そこで相場ではなく人を見て、あとは信じてほったらかすことにしました」
インデックス投資アドバイザーのカン・チュンド氏は、「ほったらかし投資」の投資先としてインデックスファンドを挙げた。インデックスファンドとは、日経平均株価などの市場平均と同じような値動きを目指すもので、個別株などと比べてリスクは小さい。