相場がどこで反転するかという点は、多くのトレーダーにとって最大の関心事のひとつだろう。今回はFX(外国為替証拠金取引)のカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、直近ドル円相場において反転ポイントをいかに判断したのか、そのテクニカル手法について解説する。
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2月6日、米ドル円相場(以下ドル円相場)は1ドル=105.54円まで下落しました。この動きを見て「ドル円相場は、さらに下落するのではないか」と不安に思われた方もいるかもしれませんが、テクニカルツールをしっかりと見ていれば1ドル=105円台で反転することは判断できたことです。
例えば、フィボナッチ・リトレースメントの法則に従って計算してみましょう。2016年11月、トランプ相場の起点の1ドル=101.185円から、高値1ドル=118.68円までの上げ幅に対して、フィボナッチ76.4%押し価格は1ドル=105.35円となるので、実際価格1ドル=105.54円と0.19円の誤差しかありません。
また、日足チャートのRSIで買いのダイバージェンスが発生していて、さらにストキャスティクスは0%近くまで落ちてきていましたので「このあたりで下落は止まるだろう」と考えられました。
そして案の定、ドル円相場は反転しました。相場はテクニカルツールの法則通りに動いていると捉えることができます。