1年で最も株主優待の権利が多く獲得できる3月は、優待内容のバラエティも豊富で特定の目的を持った投資家にも選びやすい。ここでは、30万円程度までの投資金額で、レジャーに使える3月株主優待を紹介しよう(株価や投資額はいずれも2月下旬時点)。
とにかく使える範囲が広いのが、福利厚生サービスのベネフィット・ワン(2412)で、株主専用の福利厚生サービスを1年間利用できる。全国の提携レストランや宿泊施設、小売店、フィットネスクラブ、カルチャー教室、医療機関や健康診断などのサービス利用やショッピングで割引を受けられる。割引率や割引額は施設や時期によって異なるが、期間限定で半額以下というものもあり、フル活用できれば恩恵は相当大きくなる。
5万円台の投資でカラオケをお得に利用できるのがシダックス(4837)だ。ルーム料金と飲食代に使える2700円分の優待券が贈られる。近年は業績低迷が続いていたが、2018年3月期は増収増益に転じる見込みで、ようやく投資しやすくなってきた印象だ。
仲間や家族と手軽なスポーツを楽しみたいなら、ボウリングなどの複合アミューズメント施設を展開するラウンドワン(4680)。同社施設で使える2000円分の割引券や、利用料が割引となる年会費300円の会員カード引換券、ボウリングレッスンの優待券が年2回贈られる。
ゴルフ好きなら平和(6412)に注目。同社はパチンコ・パチスロ機メーカーだが、傘下のゴルフ場大手PGMグループが運営するゴルフ場のプレー料金の割引を受けられる株主優待がある。対象のゴルフ場は北海道から沖縄まで130以上あるうえ、100株保有でも最大7000円分の優待が年2回ある。真冬と真夏以外の土日は使えないという制約はあるものの、ゴルファーにはうれしい銘柄だ。