どれもついついやってしまいがちだが、良好な友人関係を保つためには、確かに気を付けたほうが良さそうだ。一方Tさんは、自らの経験から、誘う側にもマナーがあると考えているという。
「声を掛ける時は、なるべく全員に声をかけるようにしています。例えば、あるグループの仲間と飲んでいる最中に、たまたま声をかけなかったメンバーから誘いがあった場合、大変気まずいことになります。また、気まぐれで誘ったり誘わなかったりすると、『この間飲んだ時にさー…』『……ん? この間っていつ?』『先月飲んだじゃん!』『俺誘われてないよ!!』みたいなことが必ず起こるので、これまた面倒です。
それから、とりわけお酒が進むとやりがちなのですが、飲んでいる最中に『あいつも呼ぼう』と電話をするのはダメです。電話したほうは酒でテンションが上がっていますが、電話された方は冷静なので、必ずおかしな空気になりますし、誘われた方は『なんで俺だけ途中に呼ばれるんだ』と思いますよね。誘われた方にしてみれば、『今から行っても、着く頃にはみんなベロベロだろ』と思うだけでしょうし、絶対止めたほうがいいです」
Tさん自身、“電話をされる側”になり、律儀に足を運んだところ、とっくに飲み会が終わっていたことがあったそう。行きたくない飲み会に無理して行く必要はまったくないが、大人の嗜みとして、誘い方・誘われ方ぐらいはスマートにいきたいものだ。