今、金やダイヤモンドの高騰によって買い取りブームが起きている。できるだけ高くジュエリーを買い取ってもらいたいところだが、ジュエリーは、「買うと高いが売ると安い」のが現実。ましてや、思い出に値はつかない。だったら、売らずにリメイクで再利用するのも1つの手だ。新しく買えば数十万円はするが、リメイクなら数万円で済むため、ここ最近、注目を集めているという。
「おばあさまやお母さまから受け継いだダイヤの指輪などをリフォームして婚約指輪にしたいという若いカップルや、昔買ったジュエリーを今風のデザインに直したいという40~50代が増えています。うちの店でも、リメイクが物販以外の相談の20%を占めています」と話すのは、東京・銀座で、ジュエリー工房 夢仕立を運営する依田宇弘さんだ。
これまで、ジュエリーのリメイクの相場は15万~50万円ほどだったが、デザインの一部を生かしたり、加工方法を工夫することで、10万円以下のリメイクも可能になったという。例えば、依田さんの店の場合、立爪ダイヤの指輪を、本来のデザインを生かしつつペンダントにする場合、2万円台からできるという。
「ジュエリーは代々受け継ぐのが欧米では一般的。日本でもそういった考えが広まってほしいですね」(依田さん)
ここではジュエリーのリメイクの3つのリアルケースを紹介しよう。