大学受験シーズンもほぼ終了。合格した受験生たちのなかには、一人暮らしを始める人もいるだろう。住む場所の当たりハズレは、学生生活の充実度に大きく影響するもの。東京工業大学、東京理科大学、東京電機大学に合格した場合、どこに住むのが正解なのか? ライターの金子則男氏がオススメの街を紹介する。
【東京工業大学】
東京工業大学は、大岡山(東京都目黒区)やすずかけ台キャンパス(横浜市緑区)などがありますが、ここではメインキャンパスの大岡山キャンパスについて紹介します。
(1)大岡山
地方在住者はもちろん、都内在住者にもそれほど知名度が高くない大岡山は、知られざる住み心地の良い街。都内屈指の人気タウン・自由が丘まで2駅という抜群の立地の大岡山は、基本的には高級住宅街で、居住者も富裕層ですが、駅前の商店街は庶民的な雰囲気です。
理系大学の学生は、実験などで大学で過ごす時間が長いため、できるだけキャンパスの近くに住むのが鉄則。家賃は8.02万円(ワンルーム・1K・1DK。ライフルホームズ調べ。以下同)と、なかなかの額ですが、第一候補は大岡山です。
(2)緑が丘、洗足、石川台、洗足池、北千束
大学近辺には東急大井町線、目黒線、池上線が複雑に絡み合って走っているうえ、駅間も短いため、緑が丘、洗足、北千束、石川台、洗足池など、多数の駅があります。これらはいずれも自転車なら大学まで10分程度ですので、大岡山が最寄り駅となる物件を無理して探す必要はありません。実際、一人暮らしの学生は、徒歩か自転車で通学する学生が圧倒的に多いようです。
(3)元住吉・二子新地
東急沿線はどこも人気が高く、一人暮らし学生には予算的に厳しい街ばかり。それでもなるべく短い通学時間で、なおかつ家賃が安い街と言えば、東京を離れるしかありません。家賃を6万円台に抑えるには、東急目黒線の元住吉(6.95万円)や、東急大井町線の二子新地(6.44万円)が、大学までもっとも近い駅。さらにその隣の日吉や高津なども候補に入れていいと思います。