2倍になって戻ってくる
では、親が年金を65歳から受給した場合(子の扶養に入れない)と比べて、70歳繰り下げ+子供の扶養に入る場合とでは「親子の資産」の合計はどのくらい違ってくるか。
親夫婦が65歳から85歳まで年金受給すると年金総額は5280万円。それに対して夫婦とも70歳繰り下げ受給なら同じ85歳までの年金は割増し込みで5622万円、それに子供の“節税効果”の約100万円を合わせると、「親子の資産」はトータル442万円も得をする。
子供は仕送り期間の5年間は家計が大変かもしれないが、投資と考えてはどうか。月8万円の仕送りなら5年間で480万円。それが相続の時に440万以上の割増しがついて約2倍になって戻ってくると考えれば、決して損な投資ではないはずだ。
※週刊ポスト2018年3月23・30日号