国内におけるカジノ解禁の法整備が進みつつあるなか、大きな問題となっているのがギャンブル依存症だ。ギャンブルにハマってしまうとそう簡単には抜け出せないというのが通説となっているわけだが、実際にはどうなのだろうか──。
30代の会社員の女性Kさんは、20代前半からパチンコをするようになった。借金を作るまでではなかったが、1日に5万円も6万円も負けることもあったという。
「もちろん勝ちたいという気持ちはあるんですが、それ以上に“打ちたい”という感覚です。生活費を削ってまで打つということではなかったとしても、パチンコをやっていたおかげで貯金は全くできませんでした」
ギャンブル依存症とまではいかないものの、パチンコのせいであまり余裕がない生活を送っていたというKさんだったが、あるタイミングでパチンコ店に行かなくなった。そのタイミングとは転職だ。
「転職するまでは、週末にパチンコへ行くことが多かったんですが、新しい仕事が忙しくて、遊ぶ時間が作れなくなったんです。転職して1か月くらいの間に週末の出張などもあり、気づいたら2か月ほどパチンコに行かない時期が続いて、それっきり興味がなくなってしまいました」(Kさん)
すっかりパチンコに行かなくなったKさん。見事貯金もできるようになったというが、また誘惑に負ける時が訪れる。
「社内にパチンコ好きの同僚がいたことが発覚し、ちょっとパチンコの話をするようになったら、なんだか急に打ちたくなって、また通うようになってしまいました……。周囲にパチンコファンがいると、どうしても誘惑に負けてしまう。以前ほどはのめり込んでいませんが、また貯金ができなくなり始めていますね……」(Kさん)