1トルコリラ=31円近辺にある「窓」
FXには、ドル円、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円、トルコリラ円などの通貨ペアがありますが、「円」がつく通貨ペアを総称して「クロス円」と言います。
そして、クロス円の通貨ペアはドル円の動きに影響を受ける傾向があります。
例えば今月3月2日にドル円相場が1ドル=105.235円(くりっく365)まで下落してきたタイミングでクロス円相場も全体的に円高に振れました。トルコリラ円相場も3月2日に1トルコリラ=27.51円まで下落しました。
そしてこういった状況になると多くの方は「もっと下落するのではないか」と思いがちですが、私がその時にどういった視点で相場を見たのか、その一部を紹介させてもらいます。
例えばトルコリラ円相場の日足や週足のチャートにストキャスティクス(オシレーター系のテクニカルツール)を表示してみましょう。ストキャスティクスは買われすぎ、売られすぎを示すテクニカルツールですが、ストキャスティクスが3月2日の時点で非常に低い位置(売られすぎ)にあったことがお分かりになるはずです。
もちろん、ストキャスティクス1つだけで判断はしませんが、このようにテクニカルツールを活用することで私は相場を見極めるようにしています。
では、今後のトルコリラ円相場について考えを述べさせてもらいます。結論から言えば、私は中長期的に見て上昇していくのではないか、と考えています。
チャート上では1トルコリラ=31円のあたりに小さな「窓」が空いているので、長期的に見れば、いずれその水準にまで上昇するタイミングが訪れると見ています。
私は20年以上も窓だけを追い続け研究してきおましたが、埋められなかった窓は1つもありませんでした。埋められるまでに10年以上かかった窓もありますが、時間がかかったとしても必ず埋められています。