新生活スタートで上京してくる人や、旅行で東京近郊に遊びに来る人も増える季節。地方から東京に出てくると、まず悩まされるのが鉄道網の複雑さ。都内育ちの人でさえ、完全に把握できている人はほとんどいないので、マゴマゴしても恥ずる必要はまったくありませんが、乗り間違いには気を付けたいものです。前回記事〈青梅は「おうめ」、では青海は? 東京近郊「思わず間違えそうな駅」〉に引き続き、東京近郊で特に間違えそうな駅を紹介します。
・「白井」「うすい」
いま見ると、「なぜ間違えるのか?」という2駅ですが、以前は「うすい」は「臼井」でした。しかも両駅とも千葉県にあって、距離も5kmほどしか離れておらず、「間違えて下さい」と言わんばかり。いまだに「臼井」という表記が使われることも多いです。
・「保土ケ谷」「井土ヶ谷」
こちらも音が似ている上に、距離的にも近いパターン。両駅とも首都圏や横浜のベッドタウンで、距離は2kmほどしか離れていません。このほか首都圏には、「阿佐ケ谷(あさがや)」「市ケ谷(いちがや)」「千駄ケ谷」(せんだがや)」「雑司が谷(ぞうしがや)」「鳩ヶ谷(はとがや)」「梶が谷(かじがや)」「鎌ヶ谷(かまがや)」「松が谷(まつがや)」など、「がや」の付く駅はたくさんあります。
・「つくし野」「つきみ野」
こちらは距離が近い上に路線まで一緒のパターン。間に「すずかけ台」「南町田」の2駅を挟んで、「つくし野」と「つきみ野」が並んでいます。うたた寝などをしていたら、間違えて飛び降りる可能性も大いにあるでしょう。
・「保谷」「谷保」
ただ文字をひっくり返しただけですが、「ほうや」と「やほ」という響きが似ていて、ついうっかりしそうになります。このパターンは、他にも「田町」「町田」があります。
・「五反田」「五反野」
知名度が圧倒的に高いのは、山手線や池上線が通る五反田ですが、それが危険です。両者の知名度に差がありすぎるため、五反野に行きたいのに、「ごたんの? 五反田のことね」とばかりに、五反田への行き方を教えられるリスクもあるのです。