家事や育児をしながら自宅で仕事がしたい、本業の給料だけだと足りないからスキマ時間に稼ぎたいという人から注目をされつつある在宅ワーク。昔は縫い物やお菓子の箱詰めなどの単純作業で、1個1円以下で数をこなさなければならい内職のイメージがあったが、最近ではスマホやパソコンさえあれば効率よく稼げる仕事もたくさんある。
そうした中で、『簡単に高収入』『楽しくおしゃべりするだけでお金がもらえちゃう!』などのキャッチコピーが目立つのが「チャットレディ」という仕事だ。ライブチャットでウェブカメラを使って画面越しに男性と会話するのが主な仕事内容だというが、本当に「簡単に」「高収入」で「楽しい」のだろうか?
現在2歳の子供の母である30代女性・Aさんは、チャットレディとして週に3~4日ほどお小遣い稼ぎをしており、「私が登録しているサイトは分給44円」と明かす。単純に時給に換算すると2640円でかなり高収入になる印象だが、「実はけっこう大変な仕事」とAさんは続ける。
「チャットレディは、男性とチャットしていない時間には給料が発生しません。その時間はPCの前で待っているだけ。時間だけが無駄に過ぎてしまいます。うまくいけば、2640円まるまる稼げますが、私の場合は3時間分のお金を稼ぐために、平均5時間はPCの前にいます。時給にしたら約1500円なので悪くはないのですが……」
その時給1500円を稼ぐにも工夫が必要だという。
「常に工夫や趣向を凝らし、少しでも自分を選んでもらうための努力を惜しまないようにしないとダメ。男性はプロフィールや写真を見てサイトに入ってくるので、写真をこまめに変更したり、男性の目をひく趣味などをプロフィールに書いて反応を見ます。チャット中も男性に好まれそうな服装や化粧をしたり、部屋の背景などにも気をつかいます。そして案外大変なのは、常に楽しそうにニコニコしていなければならないことです」(同前)