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「うち、ベンツ乗らない主義」と言い放つ外資系金融妻のメンタル

成功者の象徴だが……(写真はイメージ。時事通信フォト)

 夫は外資系金融勤務で年収数千万円。1歳の子供とともに高級マンションに住むアラサー美人主婦ライターで「麻布妻」の1人である高木希美氏の周囲には、なぜかマウンティングしてくる女性たちが数多くいる。富裕層妻たちのマウンティングの世界はどうなっているのか? 彼女と同じマンションに住む女性は、「着ている洋服の値段」で攻め込んできたのに続いて、今度は「車」でマウントを仕掛けてきたという。

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 同じマンションに住み、夫も外資系金融勤務、同じくらいの子供を持つ晴香さん(仮名)。共通点が多い私と彼女は打ち解けましたが、いつの間にか「マウンティングされる関係」になっていました。

 前回記事〈「麻布妻」恐怖のマウンティング 「かわいそう~」の一言から始まった〉で紹介した「このコート高いけど。希美さんに買える?」事件の後、夫は車を買いました。

 マンションの駐車場にはフェラーリやランボルギーニ、BMW、ベンツにポルシェ、国産ではレクサスなどなど、数々の高級車がとまっています。

 我が家は、それまで乗っていたアウディのスタンダードな「A4」を私が平日使う車にして、ベンツのSUVを新しく購入しました。子供と出かけることが多くなったために、ちょっと大きいサイズを、という感覚です。ある日、家族で外出するため車を出す時、駐車場で晴香さんに声をかけられました。晴香さん家族は外出帰りで、BMWから降りてきたところです。

「あれ、希美さん? 希美さんち、ベンツなんだ。ふ~ん」

 そう言いながら、舐め回すように我が家の車を見ると「またね」とマンションに入って行きました。

 あの様子は、また何か言い出すだろうな……。翌週、一緒にランチした時に、その予感は現実のものとなりました。

「希美さんちって、年収いくら?」

 唐突に晴香さんが聞いてきました。「年収いくら?」と聞かれてまともに答える人などいないと思います。もちろん私も答える気はありません。

「私、そういうのすべて主人に任せてるからわからないんですよね~」

 そう軽く受け流しました。すると晴香さんは

「えー? 年収も教えられていないの? 待って待って! 洋服も買ってくれない、年収も教えてくれない。大丈夫? しんぱーい。

 この前うちの旦那くんが、希美さんちのベンツ見て値段調べてたけど、あれ結構するよ? 稼いでるよねぇ? うちの旦那くんだってそこそこ稼ぐ人だけど、それでも私は年収知ってるし、家計任されてるよ? 大丈夫?」

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