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「消された年金」の発端は複雑な書式変更 間違い誘発の悪意さえ感じる

 さらに、新たな申告書も不親切そのものだ。申告書は前回までのハガキ方式からA3用紙に変更された。申告書には記入方法を説明する「マニュアル」が同封されているが、A4用紙8枚に細かい文字でビッシリと書き込まれている。民主党政権で厚生労働政務官を務めた山井和則衆院議員(希望の党)はこういう。

「実物を見ましたが、複雑すぎて私も正確に書ける自信がない。まして80歳や90歳のお年寄りが一人で書くのは相当に難しい。記入を間違える人が多くて当然です」

 そこには“あえて間違えさせよう”という悪意さえ感じられる。

※週刊ポスト2018年4月13日号

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