“自衛”のためには、毎年の誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」に記された「加入月数」などの欄を確認し、自身の職歴と照らして齟齬がないかを丁寧にチェックする必要がある。
特に、基礎年金番号が導入された1997年より前から公的年金に加入していた世代は、旧・社会保険庁が国民年金、厚生年金、共済年金などを別々の番号で管理していた時代の記録が漏れているリスクが存在することを忘れてはならない。
何より、新たに“消えた年金”の存在が明らかになったとしても、この国の総理大臣が「最後の1人まで確認して支払ってはくれないこと」を11年前の経験で我々は学んでいる。自分の年金記録が“改竄”されていないか。確認できるのは自分しかいない。
※週刊ポスト2018年4月13日号