そんなこともあり、人気企業ランキング100に入るような会社への就職は相変わらず難しいです。それに、企業だって誰でも彼でもほしいわけではありません。
公に発表された採用スケジュールを真に受けてはいけない
メガバンクは採用においては減少の傾向にありますが、仕事のやり方を変えてきているため、求める人材が変わってきている面もあります。一つはオートメーション化の進展で、メガバンクはその分野を担う人材を求めている。世の中、全体的にウェブを活用した業務が増えていきますが、その根幹をつくる人員が足りません。とにかくエンジニアが足りないのです。
世の中全体がウェブエンジニアリングに動いているのに、元々ウェブエンジニアになれる技術を教える大学が少ないのです。足りないからといって、プログラミング等をやる専門学校から採っているかと言えばそうではありません。理系の学生、院生や、文系でも学生時代からウェブサービス作っていたような人が採られているのです。仕組みをつくることのできる人材が求められています。
さて、学生が注意すべき点を述べると、2016年卒から採用活動は、採用広報活動が3月から、選考活動が8月(翌年度から6月)に変更になりましたが、実際企業のアプローチはもっと早い。公に発表しているスケジュールを真に受けている人は、学歴フィルターのようなものや、就活格差に気付くのが遅くなりました。準備を早めにしている人は「インターンを受けまくってるのに、なんでここまで通らないんだよ……」と疑問を抱き、学歴フィルターなどの存在に気付き、危機感を持って活動を進めます。一方、ゆっくり活動をしている人が気付かず後になって「誰でも受けられるはずじゃなかったの……聞いてないよ~!」となります。