売りに出された日本株を買っているのは誰か？
しかし昨今、日経平均株価が2万円を超えて上昇してきたのに伴い、ようやく資金を自由に動かせる状態になってきた個人投資家の方も増え、構図が変わってきています。
これまで抱えていた含み損が消えたり、あるいはその額が圧縮されてきた個人投資家の方が増えたことで、外国人投資家の売りを日本勢が買う、という構図が見られるようになってきているのです。
例えば先日、「中国の海航集団という複合企業が多額の負債を抱えていて資産の現金化を進めている」といったニュースが報道されました。ビルやホテルなどの不動産を売却する計画を立てているとの内容でしたが、聞くところによると海航集団は日本株も多く保有していたようで、それも手放し始めているようです。
そして売りに出されたその日本株を、日本の個人投資家や日銀などが頑張って買っている、というわけです。
このように最近は、以前とは異なった構図が見られます。
こういった話は利益に直結するわけではありませんが、資金の流れを理解されるための参考にしていただければ幸いです。
【PROFILE】池辺雪子（いけべ・ゆきこ）：東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金（約5億円）を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ／円、ドル／円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中（http://yukikov.jp/）。
