女性セブンの名物還暦記者“オバ記者”こと野原広子さんが、古くからの知人から、借金を申し込まれたという。お金の貸し借りは、絶対にしたらダメなのか? 野原さんが自身の経験をもとに考察する。
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長い人生の散歩道、“お金”という石につまずいたり、ひょいと蹴飛ばすこともある。私事でいえば、つい先日、『お金をいくらか貸していただけませんか』と、15才年下の古くからの知人からメールで借金を申し込まれた。
その件は瞬時に片付いたけど、翌日、同世代の女3人とお茶したので、聞いてみたの。
「もし、お金貸してと言われたらどうする?」
まあ、ハチの巣をつついたようとはこのことね。3人が3人、「絶対に貸さないッ」と言い、「お金貸してって言われてるんでしょ? その人、私の知っている人?」と、“犯人”捜し。「もしもの話よ」と繰り返し言っても、聞かないね。
「貸したお金は返ってこないし、人間関係が壊れるからイヤ」
「私は人からお金を簡単に借りようとする、その性格が許せない」
ビックリするほどの激高なの。聞けばみんな、1度や2度はお金の貸し借りでイヤな思いをしているのよ。友達には貸さなくても、きょうだい、男、夫、夫の親族とか。私も、思い出すだけで口の中が苦くなるような貸し倒れがある。
女3人、“借金、被害者の会”になって盛り上がっているところで、「でも私はお金の貸し借りはする派」とは、とても言えなかったわ。