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「たかが香港で…」 富裕層妻のマウンティング合戦は夫の駐在先も標的に

 それに対し智子さんは、「私は自炊すると思います。まだ何もわからないけど……メイドさんがいても子供は任せないかも。どうなんだろう。まだ小さすぎるし、慣れるまで想像つかないです」と不安を吐露していました。

 初めての子供で、日本でも不安が多いのに、子連れで環境を変えるのは大変だろうと思います。

 それでも亜紀さんのマウンティングはエスカレートします。

「たしかに智子さんってメイドとか雇ってもメイドになめられそうだよね」

「不安不安って言うけど、たかが香港じゃん。まずそれに悩んでるのが笑いもんだよ。だって、うちなんかイギリスだよ?」

「4時間で日本に帰ってこれるし、しょせんアジアじゃん。私なんか夫がイギリスだから、そこから考えると、むしろ国内と同じレベルなんだけどw」

「たださ、ああいう駐在先って日本人ネットワーク狭くて“村”って呼ばれてるから、気をつけた方いいよww。私みたいに日本人以外とも本音で付き合えるようにならないとダメだよ」

 明らかに「香港駐在なんて私より格下」という位置づけをしようとしています。これらは近所のママ仲間が入っているグループラインで送られて来ていたため、みんな読むことができました。「たかが香港」「しょせんアジア」という言葉には、香港駐在経験があるママさんが「あなた、住んだことないでしょ」とツッコミを入れていました。

 智子さんは亜紀さんのメッセージに「そうですよね、私考え過ぎてしまって」と謙虚に流していましたが、どんな気持ちだったのか後々知ることができました。香港に駐在して半年経った頃、智子さんからグループラインにメッセージが来たのです。

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