車移動が中心の地方とは違い、東京は電車移動が圧倒的に便利。しかし鉄道網の複雑さは凄まじく、東京生まれの人間でもすべて頭に入れるのは至難の業。中でもややこしいのが、「“鉄道会社名”が頭に付く駅」。同じ地名が付いているのに、簡単に乗り換えできない要注意駅を紹介しましょう。
・「蒲田」「京急蒲田」
間違えると面倒なことになる駅の筆頭が「蒲田」です。羽田空港へのアクセスで注目を集める駅ですが、蒲田駅と京急蒲田駅は普通に歩いても10分程度かかり、旅行用の大荷物を持っていたら、難儀させられます。両駅を結ぶ「蒲蒲線」を作ろうという計画もありますが、完成するのはいつのことやら……。
・「練馬」「東武練馬」
練馬駅周辺には区役所などがあり、練馬区の中心です。一方の東武練馬駅前にはイオンがあり、シネコンも入っていて、なかなか賑わっています。両駅は直線距離でも約4km離れており、直通のバスもありません。
・「佐倉」「京成佐倉」
佐倉といえば、近年では、佐倉城址や武家屋敷などが観光スポット化し、国立歴史民俗博物館もありますが、うっかり待ち合わせで両駅を間違えると大変です。両駅間の移動は、山を一つ超えるようなイメージ。細道を歩いて30分程度かかります。
・「津田沼」「京成津田沼」
とにかくややこしいのが「津田沼」です。津田沼駅と京成津田沼駅は徒歩で15分程度離れており、しかも道もかなり分かりにくい。京成経由で津田沼駅に行きたい時は、(1)京成津田沼駅で下車し、(2)「新京成線」に乗り換え、(3)「新津田沼駅」で降りて向かうという手順が正解になります。
・「立川」「西武立川」
今や多摩地区の中心都市となった立川。西武立川駅は立川市にはありますが、立川駅からは遥かに離れています。「立川って西武線で1本じゃん」と西武立川駅で降りると、その静けさに狼狽させられることでしょう。