シニアの特権「ジパング倶楽部」を活用せよ
65歳以上の男性、60歳以上の女性の特権が、JR各社が運営する「ジパング倶楽部」だ。JRで片道201キロ以上利用する場合、乗車券と特急券が3割引(入会当初のみ2割引)となるので、お得に旅を楽しめる。年会費は個人3770円、夫婦6290円。駅や大手旅行会社に置かれた申込書で入会が必要となる。
注意が必要なのは、(1)GW、お盆、年末年始は利用不可、(2)「のぞみ」「みずほ」と、「はやぶさ」のグランクラスなど割引不可の車両があること。東海道新幹線の場合、「ひかり」「こだま」のみ利用可能となる。なお、片道601キロ以上を往復で乗車する場合は、往復割引を併用できるので、出発時に予め往復で購入すると更に安くなる。
何度もチケット変更可能。割引もたくさんある「EX予約」
新幹線のネット予約は各社各様で、ちょっと複雑。このうち「エクスプレス予約」は、東海道・山陽新幹線に特化した会員制予約で、いつでも割引価格で乗車できる。通常の切符では一度しかできない無料での乗車列車の変更が、直前でも何度も可能なため、ビジネスマンの利用に向いている。
嬉しいのは、会員専用に早めの予約で更にお得に利用できる特別な商品があること。最大の割引となる21日前予約の「EX早得21」は、東京発の場合、新山口までの主要駅間で設定されており、最大6240円もの割引となる。このほか、3日前予約料金やグリーン車の割引、ファミリー割引など、旅のスタイルに応じた使い分けが可能である。
なおJR東日本の新幹線を利用する場合は「えきねっと」があり、こちらも「トクだ値」という割引があるので、旅の計画時にはぜひネットでチェックしたい。
取材・文■白川淳
※週刊ポスト2018年5月4・11日号