財布にやさしい居酒屋は、アルバイトで生計を立てている若手芸人もフル活用している。若手芸人のAさんは、「最近の若手芸人のTwitterを見ると、ライブの打ち上げをしている様子の写真は、ほとんどが『鳥貴族』だと言ってもいいくらい」という。
焼き鳥チェーンの鳥貴族といえば、2017年10月1日に全品280円から298円に値上げになったものの、それでもコスパは良いと評判だ。売れない若手芸人は、鳥貴族でも独自の“ルール”を設け、より安く飲み会を楽しんでいるそうだ。
「ふつうは〆で注文する『とり釜飯』や『濃厚魚介とんこつラーメン』を最初に注文してお腹を満たすようにしています。あとは、おつまみにおかわり無料の『キャベツ盛』は鉄板です。この3品の注文ルールを守ることで、1品が安いからとたくさん注文して、合計でかえって高くつくようなことは防げます。
そして、飲み物は『ザ・プレミアム・モルツ(中)』ではなく、ビール風飲料である『金麦(大)』を注文。同じ298円でも大ジョッキで出てきますから、圧倒的に量が多いんです。大切なのは質より量ですからね」(Aさん「」以下同)。
Aさんはこのルールを守ることで、さんざん酔っぱらっても2000円を切ることが多いという。
こうしてAさんは安く飲み会を楽しんでいるわけだが、その一方で悩みもある。芸人仲間の “飲みニケーション”の場が少なくなっているという。