港区麻布界隈に住む、セレブな「麻布妻」たち。彼女たちは自らを磨くことに余念がない。そうすると、自然と「ボディ自慢」が繰り広げられるようだ。夫は外資系金融勤務、1歳の子供を持つアラサー主婦ライターで「麻布妻」の1人である高木希美氏が富裕層女性たちの実態をリポートする。
* * *
「妊娠線」「産後ダイエット」──これらはママ友たちの間で、永遠に話せるテーマです。私の周囲にいる麻布妻たちはみんな美に対して“意識高い系”なので、一般的に見たら凄くキレイなママさんばかり。「子供がいる」と言わなければそう見えないし、夫以外の男性から誘われる人だって多いのです。
それは、けっこうな努力をしているから。そして自らに投資しているからです。となると、女同士のマウンティングにつながりやすいのですが……。
典子さん(仮名。以下同じ)はピラティスやママヨガ、桃子さんはインディバサロン通い。ちなみにインディバはスペイン発と言われる高周波を使った温熱マシンで、ボディラインのケアができるというもの。インディバサロンは広尾や恵比寿、麻布十番など近所にもいくつかあります。
そして、「何もしないで痩せた」が口癖なのは美穂さん。時々、泳いでいたりするようですが、「努力しないでもキレイな私」というのが彼女の自慢ポイントなのです。
そんな会話の流れから、誰かが「最近は水着になれないわ~」なんて言いました。すると美穂さん、突然スマホを取り出して、ご主人との交際時の写真を見せてくれました。
「見て見て~! 今より2キロくらい痩せてたの。別人でしょう?」
見ると圧巻のセクシーなビキニ写真ばかり。スタイルの良さをアピールしたかったんだと思います。谷間がくっきりしている豊かな胸にくびれた腰、小さな顔に長い手足。フィギュアかよ!と突っ込みたくなります。そして、20代前半のこのスタイルから2キロ「しか」変わっていないというのもアピールなのです。子供を産んだらもっと増える人はザラにいます。