ここ最近の日経平均株価は、一時の下落基調から持ち直してきているように見えるが、今後はどのような展開が考えられるか。カリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、日本株をトレードする上で意識している2つの材料を紹介する。
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トレードをしていると、「まさかこの価格で反転するなんて! なぜここで急に反転したのだろう?」などと思うことはないでしょうか。それでも、相場の動きにはきちんと理由が存在していて、それはテクニカル分析によって説明可能だと考えています。実際に直近の日本株相場を振り返ってみましょう
例えば日経平均株価(くりっく株365)の相場は4月30日に2万2770円まで上昇していったん下落しましたが、なぜ2万2770円で反転したのでしょう?
こちらの価格はフィボナッチリトレースメント(以下フィボナッチ)によって説明可能です。
日経平均株価の相場において、今年1月の高値である「1ドル=2万4238円」から今年3月の安値である「1ドル=2万369円」まで下落した値幅3869円に対する61.8%戻りの価格を計算すると2万2760円となります。実際の反転価格である2万2770円とほぼ一致していると考えてよいでしょう。
このように相場にはポイントとなる価格が存在し、それはあらかじめ計算しておくことが可能であると考え、私はトレードをしています。
ただ、私が参考にしているのはテクニカル分析だけではありません。基本的にはテクニカル分析によって相場を読み切ることは可能だと考えていますが、ファンダメンタルズについて全く意識を向けないよりは意識を向けた方が良いでしょう。
ということで、続いて日経平均株価に関してテクニカル分析以外の材料についても、私の考えをお伝えさせてもらいます。