お金の流れの“入口”と“出口”を意識
電子マネーに詳しい消費生活評論家の岩田昭男さんが解説する。
「まずは、お金の流れの“入口”と“出口”をきっちり押さえることが大切です。Suicaやnanaco、WAONなどのプリペイド型は、電子マネーの残高が不足すると、特定のクレジットカードから自動で入金される『オートチャージ』を設定しておくのが得する鉄則です。電子マネーにチャージされる際に高還元でポイントが得られ、さらに電子マネーを使う際にもポイントが貯まり、一挙両得です」
例えば、Suicaに現金でチャージしてもポイントは得られないが、JR東日本のクレジットカード「ビュー・スイカカード」からオートチャージすれば、チャージ金額の1.5%がポイントとして還元される。
このように、“入口”を押さえたら、次はお金の“出口”である。チャージしたSuicaは、運賃としてだけではなく、コンビニ、カフェなど、さまざまな場所で支払いの際に使用できる。その際にも1000円につき2ポイント(5円相当、還元率0.5%)を得ることができる。
つまり前述したビュー・スイカカードなら、合計2.0%の高還元が得られることとなる。流通系のnanacoやWAONもクレジットカードと紐づけることで高還元率を得られる仕組みは同様だ。
冒頭の主婦A子さんは、家族4人の定期代年間40万円を、全部まとめて1つのビュー・スイカカードに一本化したところ、1年間で6000円相当も得したのだった。A子さんが続ける。