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「同居孤独死」問題 同居世帯こそ外部のサービスを頼るべき

 埼玉県三郷市の「みさと団地」では現在、約9000世帯1万7000人以上の住民が暮らす。高齢化率は3割、単身高齢者は約800人という日本の縮図のような場所だ。NPO法人「いきいきネット」は、5年前からこの団地で活動している。いきいきネット事務局長の水野守久さんが語る。

「団地の一角に、住民同士の交流の場『ほっとサロン・いきいき』を作ったり、1回500円で、買い出しやゴミ出しなどの日々のちょっとした困りごとを支援するサービスを提供しています。

 また、“勝手に見守り隊”と称して、電気がつけっぱなしの部屋や布団を干したままの部屋などを見つけたら、メンバーが訪問する取り組みも行っています。

 メンバーは誰でもなることができて登録手続きもなし。外からわかる範囲のことを勝手に皆が見守り合えば、お金も手間もかけずに支え合えるという仕組みです」

 みさと団地に住む80代女性はこう話す。

「数年前までは自宅に引きこもりがちでしたが、NPOのかたに誘われてサロンに顔を出すようになり、今では毎週お友達と夕方4時までたっぷりおしゃべりします。家に帰ってからも充実感があり、見守り隊に守られているようでとても安心なんです」

※女性セブン2018年5月31日号

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