番組の放送や収録の前に行うカメラリハーサル(以下、カメリハ)。本番と同じ流れで出演者が演技・進行を行い、本番と同じ条件でカメラの動きをチェックするのだが、実際の出演者やスタッフ以外に、カメリハ要員というスタッフが必要となる。
カメリハ要員を何度も経験したことのある若手芸人のAさん(30代、女性)によると「若手芸人が多く所属している事務所やエキストラ事務所などに、募集がかけられるケースが多いです。アルバイト感覚で行く人も少なくないですね」とのこと。トーク番組のひな壇芸人のリハーサル要員として1時間ほど参加した場合は、ギャラは交通費込みの3000円ほどだったという。
レギュラー番組の場合、拘束時間は短いそうだが、大変なのは特番の場合。コントや漫才のグランプリを決定する番組にもカメリハはあるようで、Aさん曰く拘束時間は丸一日。
「年末の賞レースのカメリハで、早朝から終電近くまで拘束され、お弁当を2回食べました。そのときのギャラは5000円でした」(Aさん)
バンジージャンプのように体を張るような仕事もある。
「昼から夜まで半日拘束されて、バスの中でひたすら準備が整うのを待ち続けました。準備の時間も待っていないといけないのが謎ですが、おとなしくお弁当を食べながら待っていました。そのときは3000円もらいました」(同前)