米国の億万長者として著名な投資家、ウォーレン・バフェット氏もあらゆる投資手法を駆使したわけではありません。自分が得意な米国株のなかでもよくわからない分野への投資は極力避けています。今でこそIT関連分野は大きな成長を遂げていますが、かつてはそこにも手を出そうともしなかったほどです。そして綿密な企業分析に基づいて割安と判断した銘柄を購入するバリュー株投資で、長期保有することによって巨万の富を築いてきました。
言い換えれば、投資をして本気で利益を得ようとするなら、「こうすれば利益が得られる」と自信を持てる分野でのみ勝負すべきなのです。あとはその方法をやり続ける。加えて、時代の流れを読みつつ分散して身を守る。
よくわからないものは避けて、小さな失敗を積み重ねつつ自分が得意な投資手法を見つけ出し、そのなかで投資対象を分散させて財を成すことが、「バビロンの大富豪」にも現代の著名投資家・バフェット氏にも共通しているといえます。そして、それこそがお金持ちへの近道といえるのではないでしょうか。