港区麻布界隈に住む、セレブな「麻布妻」たち。お嬢さま学校を出て麻布妻となったライターの高木希美氏の周囲には、多くのお坊ちゃま、お嬢さまがいる。それも、一代で財を築いた人ではなく、代々のお金持ちだ。そんな“育ちがいい”人たちの行動様式を高木氏がリポートする。
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先日、幼児教室で仲良くなった美咲さん(仮名。以下同)が、私と晴香さんと真麻さんにbonpoint(ボンポワン)やFENDIの子供服のお下がりをくれました。
「サイズアウトした服だけど、あんまり汚れてないから、よかったらどうぞ。前に、はやってるから一度メルカリで出してみたんだけど、送るのも手間だし、『高いお金出したのにシワがある!』とか言われて。面倒になっちゃって。だから友達にあげたほうが気が楽なんです。よかったら使って!」
そういって、1人につき段ボール1箱くらいずつ、けっこうな量をいただきました。私と真麻さんは、すぐ「お返しどうしようか?」と話していました。しかし、晴香さんはびっくりしたように言います。
「えー? 向こうがあげたいって言い出したんだから、お返しなんていらないでしょ。こっちがくださいっていったわけじゃないじゃん」