中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

自分から誘っておいて「カネがない」…、人を怒らせる“品格のないケチ”

「品格のないケチ」っぷりを見せられると、人は離れてしまう

 お金を節約することは生活をしていくうえで、大変重要なこと。場合によっては“ケチ”と呼ばれることもあるかもしれない。ただし、そこには「品格」が必要だと述べるのはネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。品格のないケチっぷりを見せられると、自然と人は離れてしまう。同氏がこれまでに出会った「品格のないケチ」を振り返る。

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「貧すれば鈍する」という言葉はいかに正しいかをこれまで実感してきました。いや、ケチであることはいいのですが、他人がかかわる場所でケチを見せるのはどうかと思うのですよ。ある時、「色々相談したいことがありますので、飲みに行きましょう」と若い同業者・Aから言われました。

 彼の悩みはウェブでいかにしてカネを稼ぐか、ということだったので、私はITのシステム周りを長年やり続けている友人・Tを誘い、彼と飲みました。店の予約はこちらでやっております。当時年齢は私とTが33歳で、Aが29歳ぐらいでしたかね。

 Aとはちょっとした知り合い程度で、特に魅力的な人物でもないため友人関係になりたいような相手でもありません。ただ、当時(今もですが)、ウェブメディアの編集をしていたこともあり、Aの記事も載せていたりしていたため接点はありました。彼の記事がそこまで素晴らしいかといえばそうでもないけど、「そこそこ」いいライター、といった印象を持っていました。

 とはいえ、「Aさんの原稿はいつも素晴らしい! 接待させていただきます! お時間作っていただけませんでしょうか!」みたいな存在ではなかった中、彼から飲みの誘いが来ました。Aは色々とアフィリエイトとかにも詳しくなりたいようだったのでその道に詳しいTも紹介し、一緒に飲んだのですが、会計の段階でAはこう言いだしました。

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